下肢静脈瘤とは

こんな症状はありませんか?

以下のような症状があれば、それは下肢静脈瘤の初期症状かもしれません。

  • 以下のような症状があれば、それは下肢静脈瘤の初期症状かもしれません。
    • 脚の血管がこぶ状に膨らんでいる
    • 脚が痛い
    • 脚がむくむ
    • 脚がつる
    • 脚が重だるい
    • 脚がかゆい

下肢静脈瘤とは

静脈弁が壊れて逆流し、脚にたまってしまう病気

下肢静脈瘤とは、脚の静脈内にある弁が壊れて血液が逆流してしまい、脚にたまってしまう病気です。血管が膨れてこぶ状に膨らんでしまうなどさまざまな症状が起きます。

病気になる原因

下肢静脈瘤の患者さまは現在、日本に1000万人以上いると言われています。男女比は1 : 2-3で、女性が発症しやすい理由としては妊娠・出産の関与が考えられています。また、家族発生が多く、立ち仕事が多かったり、座りっぱなしの時間が長かったりするといった生活習慣も影響します。

治療が必要になりやすいケース

血管がこぶ状に膨らんでいれば、手術適応になりやすい

治療が必要かどうかは、おおよそ見た目で判断できます。脚の血管が膨らんでいれば、多くが手術の適応になります。血管が飛び出ておらず、蜘蛛の巣状、網の目状に透けて見える場合には、手術の適応になることは多くありません。

血管が膨らんでいなくて、痛みやむくみだけがあるのであれば、心臓病や腎臓病など他の病気をまず疑うべきでしょう。そういった場合はまずは内科などを受診していただき、異常がなければ当院にお越しいただくほうが、下肢静脈瘤ではない“より危険性の高い”病気を早めに見つけられる可能性が高まります。

放置しておくリスク

皮膚の状態が悪くなり、潰瘍の手入れをしないといけない…。日常生活に支障が出る場合も

下肢静脈瘤は放置していても命に危険が及ぶことはありません。しかし、症状が進むことで皮膚が黒ずんで硬くなり、潰瘍ができて重症化するなど、日常生活に支障が出る恐れがあります。

早期治療で完治する可能性は高まる 合併リスクも低く

色素沈着、皮膚炎、潰瘍がある場合はもちろんですが、血管がこぶ状に隆起していて、他の症状が合併している場合は早めにご相談ください。症状が悪化すると治療が複雑になります。早期に治療することで合併症が起きるリスクは低くなり、また完治する可能性も高まります。

日帰り手術など治療方法の紹介

当院では下肢静脈瘤に対し、日帰り手術など以下の治療を行っています。

当院での血管内焼灼術

下肢静脈瘤血管内焼灼術には、2種類あります。
現在、国内で保険適用が認められている下肢静脈瘤血管内焼灼術には、定められた器具を用いて行う、血管内レーザー焼灼術と血管内高周波焼灼術の2種類があります。どちらにもほぼ同等の治療効果と安全性があることは、多くの学術会議や学術雑誌で報告されています。レーザーか高周波かの選択は実施医師の嗜好によるところが大きいのではないでしょうか。

当院が使用するレーザーと高周波
当院では、開院以来、ELVeS-1470nmレーザー:Biolitec社製(国内では株式会社インテグラル社取扱い)を使用しております。この機械は、下肢静脈瘤に対する伏在静脈血管内焼灼術(血管内治療)機器として、国内で最初に認可された同じBiolitec社製・980nm-レーザーの後発最新鋭機種として2番目に認可されたものです。 この1470nmレーザーが認可された後に、高周波治療器(ClosureFast™ カテーテル ClosureRFG™ ジェネレーター:Covidien-Medtronic、日本コヴィディエン社)と最新認可のレーザー治療器(エンドサームレーザー™ 1470:LSO Medical、メディコスヒラタ社) が保険収載の下肢静脈瘤治療機器として認可されました。

最新の血管内焼灼機器を全て導入
平成28年10月から、当院では、新しい3機種すべてを導入しました。 多くの患者様の幅広いご要望や多様な病変に、できる限り細かく良い対応をしていくためです。 ELVeS-1470nmレーザーは複雑な病変にも対応可能な万能機種として多くの患者様に使ってきました。 エンドサームレーザー1470もいろいろな病変に対応可能であり、さらに血管の中に入れるファイバーが細いという特徴があります。また、焼灼の際のファイバー牽引がスムーズです。 Covidien高周波治療器は微調整が効きにくい反面、十分な長さのある病変に対して均一な治療効果を焼灼血管に与えることができます。 当面、大伏在静脈の比較的素直な病変に対して高周波治療器を用い、小伏在静脈や複雑な大伏在静脈病変に対して2種類のレーザー治療器を適宜使い分けていく予定です。

高位結紮術(こういけっさつじゅつ)

静脈の根元をしばって切り離す 再発率が高いというデメリットも
下肢静脈瘤は多くの場合、脚の付け根の静脈の弁が壊れることで発症します。高位結紮(こういけっさつ)術は、脚の付け根の皮膚を2cmほど切開し、弁が壊れた静脈の根元をしばって切り離すことで、血液の逆流を止めます。
傷口は1ヵ所で済みますが、高位結紮術だけでは治療が不十分であることが多く、再発率が高くなるため、適応となる患者さまは限られます。多くの場合、後述の硬化療法やレーザー治療と組み合わせて治療します。

その他の治療

硬化療法

手術適応がなく、見た目を改善させたい患者さま向けの治療方法
硬化療法とは、静脈に硬化剤を注入して、血管を閉じる治療方法です。蜘蛛の巣状、網の目状に血管が透けていて、血管手術の適応がないものの、見た目を改善させたい方に行うことが多い治療方法です。硬化剤には血管の中をくっつける働きがあるため、血管がふさがり、徐々に細くなって最終的には体の組織に吸収されます。
体への負担は少ないのですが、他の治療方法と比べて再発することが多く、色素沈着などの合併症を起こす場合もあります。

危険な生活習慣&予防のためにできること

危険な生活習慣

立ち仕事が長い、デスクワークで座りっぱなし

立ち仕事が長い方、デスクワークで座りっぱなしの時間が長い方は発症する可能性が高まります。患者さまには事務職の方が多いほか、ひざや腰が悪く、定年退職後に終日家の中で座りっぱなしのご高齢の方も目立ちます。

予防のためにできること

歩くことが最も有効 仕事の合間に少しでも

予防のために脚の筋肉を使うようにしましょう。最も効果的だとされているのは歩くことです。仕事の合間の休憩後などに、少しでも歩くことをお勧めします。歩くことで筋肉が使われ、圧迫された血管が元に戻るポンプ機能が正常に働き、静脈の中の血液が心臓に向かいます。

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